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山本由伸選手とイチロ-選手の共通点1

  • 執筆者の写真: Toshihiro Yamanaka
    Toshihiro Yamanaka
  • 2025年11月13日
  • 読了時間: 4分

「トラやライオンは筋トレをしないのに、あんなに強い。

筋肉は鍛えるものではなく、使いこなすものだ。」

この言葉を発したのは、まさに“日本人の身体哲学”を体現した イチロー 選手でした。

そして、この考え方は“鍛える=大きくする”という西洋型筋トレ観から一線を画し、「動ける身体」「しなやかな身体」「使える身体」に価値を置く日本的身体観とも言えます。


それでは、この身体観をベースに、山本由伸選手のトレーニング・身体操作・身体哲学を深掘りしてみましょう。


1. “鍛える”より“使う”を重視する身体の使い方

山本選手は、高速球・精密制球・長いイニングを投げ抜くスタミナを備えながら、典型的な「筋肥大」型のトレーニングをほとんど行っていません。

たとえば、主要な筋量増強を目指すウエイトトレーニングを意図的に避けているという報道があります。

その代わりに、身体の協調性・バランス・可動域・軸の意識など、「使える身体」のためのトレーニングに注力しています。

例えば、ブリッジや肩甲骨・股関節のモビリティを高めるストレッチ・体幹安定などです。 多芸無才な野球親父の徒然+1この点は、イチロー選手が語った「筋肉を盛るのではなく、使いこなす」という発想とまさに一致します。


2. 具体トレーニングメニューと身体操作

山本選手のトレーニングから、以下のような特徴が見えてきます。

  • 槍投げドリル/ジャベリックスロー:身体を大きく使い、投球に必要なフォーム・軸・連動性を鍛えています。

  • たとえば「槍投げトレーニングでウォームアップ」という映像が紹介されています。 YouTube+1

  • ブリッジ・体幹・肩甲骨可動域:背中・腰・肩・股関節といった「投げる動作に関わる部位」の柔らかさ・連動性を重視。

  • 記事では「まず、まっすぐ立つ練習から始めて、軸を保てるような姿勢…骨盤の動き、胸郭の向き、呼吸のときの空気の入れ方」から始めたと語られています。 Tarzan Web | ターザンウェブ

  • 重量ウエイトではなく“機能的筋力”へ:筋肥大・重量トレーニングを第一目的にせず、「必要なところに筋肉がつくように」「身体本来の機能を高める」ことを目的としたトレーニングを展開しています。 Tarzan Web | ターザンウェブ


このように、山本選手の身体づくりは「筋量を増やす」ことではなく、「身体をどう動かすか」に軸が置かれており、これはまさに「“使いこなす”ための身体哲学」と言えます。


3. 身体サイズ・数値とのギャップから見る“使う力”

山本選手の体格は、投手として決して大型とは言えない(178 cm、80 kg程度)ものですが、それでも160 km超の速球・圧倒的な奪三振を記録しています。 ウィキペディア+1

この「大きくない身体で、強さを発揮する」構図は、まさにイチロー選手の言葉を裏付けるものです。

「体が大きければ勝てる」ではなく、「体をどう使うか」で勝る。


数値的な予想値として考えると、例えば「筋量を10%増量しても可動域や連動性を落とせば、投球スピードやコントロールが落ちる」可能性があるということ。

逆に、可動域・連動性・軸の精度を10%改善すれば、体格的優位が無くても、球速+1〜2 km/h、奪三振率+5〜10%といったパフォーマンス改善が期待できると仮定できます。

つまり数字から仮説を立てるならば:

  • 身長・体重が同程度の投手AとBがいた場合、Aが筋量増加(+10%)・可動域減少(−5%)、Bが筋量維持・可動域+10%であれば、Bの方が安定して高パフォーマンスを維持する可能性が高い。

  • 山本選手のように「筋量変化少ない」+「可動域/連動性改善」にフォーカスすれば、筋肥大型投手との差が、球速差0〜3 km/h、奪三振率差数%というレベルで縮まることが予想されます。

これは、フィットネス指導においても「筋トレ=量」ではなく「動ける筋肉=質」という価値観をどう導入するか、ヒントになる数字的仮説だと思います。


Boxing & Fitness B-BOXER 山中敏弘


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