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夏バテを防ぐ、温める食養生——冷たいものをやめたら、身体が変わった

  • 執筆者の写真: Toshihiro Yamanaka
    Toshihiro Yamanaka
  • 7月27日
  • 読了時間: 3分

「夏こそ冷たい飲み物!」——そう思っていた昔の自分は、毎年のように夏バテに悩まされていました。

けれども、ある年から“冷たいもの”を断ち、“熱いお茶”を飲むようになってから、明らかに体調が変わったのです。

この変化には、ちゃんと理由があります。

今回は、夏バテを防ぐための《食事の知恵》をお伝えします。


◆ 冷たい飲み物が、胃腸の火を消している

私たちの内臓は「熱」を持って働いています。

冷たい飲み物やアイスクリームばかりを摂っていると、胃腸の“火”が消えて、消化力が低下します。

結果、栄養が吸収できず、倦怠感やむくみ、だるさにつながるのです。

一方で、熱いお茶(とくに番茶や生姜湯)は、内臓を温め、血流を促進し、胃腸を活性化します。まさに「内側から整えるセルフケア」です。


◆ 体が喜ぶ“温性食材”を摂る

夏の食事といえばそうめん、冷奴、冷やし中華——けれど、それだけでは身体が冷えてしまいます。

そこで大切なのが「温性食品」の取り入れ。

生姜、にんにく、味噌、梅干し、ねぎといった食材は、血の巡りを良くし、胃腸を支える力があります。豚肉と生姜の炒め物、梅干し入りの味噌汁など、日常の中に取り入れるだけで、夏の疲れがぐっと軽減します。


◆ たんぱく質とビタミンB群で「代謝の火」を守る

冷房の中でじっとしていると、体温も代謝も下がりがち。

そこで必要なのが「たんぱく質+ビタミンB群」のコンビです。

とくに夏は豚肉やレバーといった“ビタミンB1が豊富な食材”を意識的に摂ることで、疲れにくく、集中力も落ちなくなりました。


◆ 失われるミネラルは「自然な食材」で補う

汗をかけば、水分と一緒にミネラルも出ていきます。

私は日々、亜鉛のサプリを愛用していますが、それに加えて、ゴマ、海藻、味噌、といった「昔ながらの日本食」からミネラルを補うようにしています。

ご飯を炊くときにひとつまみの塩を加えるのも、実は非常に理にかなった知恵。

熱中症対策だけでなく、身体のバランスを整える鍵になります。


◆ 食べ方のリズムが、身体のリズムを整える

朝は軽めでも良いので味噌汁とごはん。

昼はたんぱく質と野菜をしっかり。

夜は温かいスープで胃腸をいたわる——このリズムがあるだけで、1日の疲れの抜け方が変わってきます。

「なんだか調子がいい」と感じる毎日こそが、最高の“夏バテ対策”です。


◆ 終わりに——夏を乗り切るための「温める智慧」

現代社会はクーラーも冷たい飲み物も当たり前。

でも、少し意識を変えるだけで、身体の反応は劇的に変わります。

「冷やさない」「温める」「巡らせる」——この3つの視点を食事に取り入れて、今年の夏を元気に乗り切りましょう。



 
 
 

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