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モンテッソーリ教育が育てたもの

  • 執筆者の写真: Toshihiro Yamanaka
    Toshihiro Yamanaka
  • 5月21日
  • 読了時間: 2分

―4人の子どもたちを通して見えた“自立とやさしさ”―


私は4人の子どもの親です。

そして、上の3人の子どもたちは皆、モンテッソーリ教育を取り入れた幼稚園で過ごしました。

その中の一人、現在ピラティススタジオでトレーナーとして活躍している「risa」の姿を見て、私は日々、あの幼児期の教育が確かに今につながっていることを感じています。

お客様一人ひとりの身体と心に丁寧に向き合い、自主性を引き出し、押しつけではなく「寄り添う姿勢」。

それはまさに、モンテッソーリ教育で大切にされていた「尊重」と「観察」の精神そのものです。


モンテッソーリ教育は、「教え込む」のではなく「育つ力を信じて見守る」教育です。

子どもが自分で考え、選び、行動する。

失敗してもいい。そこから学べばいい。

その積み重ねが、自分の意志で立ち、他者と調和し、そして人の役に立てる力を育んでくれるのだと、我が子たちの姿から実感しています。


興味深いのは、末っ子の存在です。

彼女はモンテッソーリ園には通っていませんでしたが、上の3人の影響を日々受けながら育ちました。

すると不思議なことに、彼女もまた、自分のことは自分で考え、静かに周りを見て判断する姿勢を自然と身につけていったのです。

これは、モンテッソーリ教育が家庭内の文化として根付いていたからこそでしょう。

環境が人格を育てるという考えは、家庭にも確かに当てはまるのです。


子どもの教育は、結果がすぐには見えません。

けれど、10年後、20年後、ふとした場面で「あのときの選択は正しかった」と思える瞬間があります。

モンテッソーリ教育は、まさにそのような“静かに深く根を張る”教育だと、今、私は確信しています。



 
 
 

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