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イチローが示した“身体のOS”という発想――筋肉より先に整えるべきもの

  • 執筆者の写真: Toshihiro Yamanaka
    Toshihiro Yamanaka
  • 12 分前
  • 読了時間: 2分

イチローがウェイトトレーニングをやめた理由には、単なる感覚的な違和感を超えた、身体機能そのものに関わる深い問題がありました。

人間の体は筋肉だけで動いているわけではありません。

自分の体の位置を感じ取る「固有感覚」、骨盤や肩甲骨が滑らかに連動する「協調性」、そして瞬時に体が反応する「反射」。

これらは身体のOS、つまり動作の根幹を司る“ソフトウェア”のようなものです。


ところが、ウェイトトレーニングを重視しすぎると、このOSに負荷がかかりすぎてしまいます。

可動域が小さくなり、関節の滑りが悪くなり、反射の速度が落ち、余計な力みが体に染み付いてしまう。

イチローは増やした筋肉によって、まるで身体の設計図が狂ったかのように動きが重くなったと言います。

本来のバランスやしなりが損なわれ、OSがバグを起こしたような状態だったのです。


現代人がいくら筋トレをしても思ったように体が動かないのは、この順番の間違いによるものです。

筋肉を鍛える前に、まず骨格の配列や関節の動きを整え、神経の通り道をクリアにし、呼吸で内側のリズムを整える必要があります。

その上で初めて筋肉が“正しく使われる”。イチローが自分の感覚を信じて元の身体へ戻したように、整えることが先で、鍛えるのはその後なのです。

これはまさに、B-BOXERが掲げる「整えてから鍛える」思想と同じ道筋にあります。


Boxing & Fitness B-BOXER 山中敏弘


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