top of page
検索

腸漏れとタンパク質の重要性、ダイエット、 そしてボクシング

  • 執筆者の写真: Toshihiro Yamanaka
    Toshihiro Yamanaka
  • 3月20日
  • 読了時間: 3分

健康的な身体づくりにおいて、腸漏れ(ちょうもれ)」という概念は意外と見落とされがちです。これは、食事から摂取した栄養が適切に消化・吸収されず、体内で十分に活用されない状態を指します。特にタンパク質は、筋肉の維持・成長だけでなく、ホルモンや酵素の生成にも関与する重要な栄養素です。腸漏れが起こると、せっかく良質なタンパク質を摂取しても十分に活かされず、ダイエットやボクシングなどの競技パフォーマンスに悪影響を及ぼします。

タンパク質と腸内環境の関係タンパク質は、分解されてアミノ酸として吸収されますが、腸内環境が悪化すると効率よく消化・吸収されません。例えば、腸内に炎症があると、必要な栄養素がうまく取り込まれず、体外に排出されることがあります。これが「調漏れ」の一因となります。

また、過度なストレスや不規則な食生活は腸内細菌のバランスを崩し、結果としてタンパク質の吸収効率を低下させます。ダイエットをしている人が「食事量を減らしているのに、筋肉が落ちる」「疲れやすい」と感じるのは、このような問題が関係している可能性があります。

ダイエットにおけるタンパク質の役割ダイエットを成功させるためには、筋肉量を維持しながら脂肪を落とすことが重要です。そのためには、適切な量のタンパク質摂取が不可欠です。特に、ボクシングのような高強度のトレーニングを行う場合、体がダメージを受けやすく、回復を促すためのタンパク質が必要になります。


ダイエット中におすすめのタンパク質源

鶏むね肉や魚(低脂肪で消化が良い)

卵(良質なアミノ酸が豊富)

大豆製品(腸内環境を整えるイソフラボンを含む)

ギリシャヨーグルト(腸に優しく高タンパク)

プロテイン(食事だけで補えない場合のサポートとして)

これらの食品をバランスよく摂取し、腸内環境を整えることで、腸漏れを防ぎ、体に必要な栄養素をしっかり活用できるようになります。

ボクシングにおけるタンパク質の重要性ボクシングは、瞬発力・持久力・回復力のすべてが求められるスポーツです。そのため、適切なタンパク質摂取が極めて重要になります。試合やスパーリング後の回復を早めるためには、トレーニング後30分以内にタンパク質を補給することが推奨されます。プロテインシェイクやBCAA(分岐鎖アミノ酸)を活用するのも有効です。

また、減量期のボクサーにとって、タンパク質の摂取は脂肪燃焼を促しながら筋肉を維持する鍵となります。過度なカロリー制限による筋肉の分解を防ぎ、試合前のコンディションを最適に保つためにも、腸内環境を整えつつ、効率的なタンパク質摂取を心がけることが大切です。

まとめ腸漏れを防ぎ、タンパク質の吸収効率を高めることは、ダイエットやボクシングのパフォーマンス向上に直結します。腸内環境を整え、消化吸収を高めることで、摂取したタンパク質がしっかり活用され、無駄なく体作りに貢献します。

腸内環境を整えるために、食物繊維や発酵食品を意識する

良質なタンパク質をバランスよく摂取する

運動後の回復を考えたタイミングでタンパク質を補給する

これらを意識しながら、効率的な栄養摂取とトレーニングを組み合わせることで、理想の体を手に入れましょう。


Boxing & Fitness B-BOXER 山中敏弘



 
 
 

最新記事

すべて表示
野生動物が持つ“波の動き”――力ではなく連動の美しさが強さを生む

トラやライオンの動きを見ると、そこには驚くほどの脱力としなやかさがあります。 一歩踏み出すときも、飛びかかる瞬間も、方向を変えるときでさえ、硬さや力みはほとんど存在しません。 身体の中心から波のようにエネルギーが伝わり、それが全身を流れていくことで無駄のない動きが生まれています。 この“波の動き”は、実は日本古来の武術にも共通しています。 剣の達人は腕の力ではなく、足裏から伝わった波を背骨が受け取

 
 
 
“整えてから鍛える”は科学である――順番を間違えると一生変わらない体になる

多くの人は「筋肉を増やせば体は良くなる」と信じています。 しかし、これは本質を見誤っています。 筋肉は体を動かすための出力装置にすぎず、その前に整えるべき「土台」が存在します。 骨の配列が乱れ、関節が正しい位置を外れ、神経の通りが悪く、呼吸が浅く、骨盤が傾いたままでは、どれだけ筋トレをしても筋肉は正しく働きません。 この状態でトレーニングをすると、お尻は使われず前ももだけがパンパンになり、腰痛や肩

 
 
 
強く、しなやかで、折れない──矢田修氏が追求する身体哲学

矢田氏が語る「幹づくり」の真髄は、単に“強い幹”を目指すことではありません。 幹が硬すぎれば、動きは鈍くなり、強い力を発揮しにくくなります。 しかし中が弱ければ、外からの負荷に耐えられず、すぐに折れてしまいます。 矢田氏はこの相反する性質を、 高次元で両立させた身体 を目指しています。 つまり、 強いのにしなやか しなるのに折れない 力んでも詰まらない 緊張しても滑らかに動く という矛盾の統合です

 
 
 

コメント


B-BOXERロゴ

Copyright2023 B-BOXER takatsuki

bottom of page