top of page
検索

姿勢は「整える」から「鍛える」時代へ

  • 執筆者の写真: Toshihiro Yamanaka
    Toshihiro Yamanaka
  • 6月22日
  • 読了時間: 2分

かつて、姿勢といえば「正すもの」「意識するもの」と考えられてきました。

背筋を伸ばす、猫背をやめる――そういった“矯正”的な視点が主流でした。

しかし現代では、姿勢を“鍛える”という新しい視点が注目を集めています。


なぜなら、私たちの生活は座りすぎ、スマホの見すぎ、運動不足といった「姿勢を崩す要因」にあふれているからです。

ただ意識するだけでは、もはや改善にはつながらない時代に突入しているのです。


姿勢とは、単なる外見の美しさだけではありません。

内臓の位置や呼吸の深さ、さらには精神の安定にも関わる「土台」のような存在です。

そのため、姿勢を支える筋肉――とくに体幹や肩甲骨まわり、骨盤周辺の筋肉を意識的に“鍛える”ことが不可欠となってきました。


「整える前に鍛える」ではなく、「整えてから鍛える」、そして「鍛えることで姿勢を保つ」。

このような循環が、私たちの身体を本来あるべき位置に戻し、無理なく美しい所作を生み出します。


フィットネスの現場でも、姿勢改善のプログラムはストレッチだけでなく、ピラティスやボクシングなど動的な要素を取り入れたトレーニングに進化しています。

特に、日常動作のなかで崩れやすい姿勢を“機能的な筋力”で支えることが、再発しない身体づくりへとつながるのです。


いまや姿勢は、ただ注意して正すものではなく、意志と習慣で鍛え、育てるものです。

「姿勢を鍛える時代」に、あなたの身体もアップデートしてみませんか?



 
 
 

最新記事

すべて表示
野生動物が持つ“波の動き”――力ではなく連動の美しさが強さを生む

トラやライオンの動きを見ると、そこには驚くほどの脱力としなやかさがあります。 一歩踏み出すときも、飛びかかる瞬間も、方向を変えるときでさえ、硬さや力みはほとんど存在しません。 身体の中心から波のようにエネルギーが伝わり、それが全身を流れていくことで無駄のない動きが生まれています。 この“波の動き”は、実は日本古来の武術にも共通しています。 剣の達人は腕の力ではなく、足裏から伝わった波を背骨が受け取

 
 
 
“整えてから鍛える”は科学である――順番を間違えると一生変わらない体になる

多くの人は「筋肉を増やせば体は良くなる」と信じています。 しかし、これは本質を見誤っています。 筋肉は体を動かすための出力装置にすぎず、その前に整えるべき「土台」が存在します。 骨の配列が乱れ、関節が正しい位置を外れ、神経の通りが悪く、呼吸が浅く、骨盤が傾いたままでは、どれだけ筋トレをしても筋肉は正しく働きません。 この状態でトレーニングをすると、お尻は使われず前ももだけがパンパンになり、腰痛や肩

 
 
 
強く、しなやかで、折れない──矢田修氏が追求する身体哲学

矢田氏が語る「幹づくり」の真髄は、単に“強い幹”を目指すことではありません。 幹が硬すぎれば、動きは鈍くなり、強い力を発揮しにくくなります。 しかし中が弱ければ、外からの負荷に耐えられず、すぐに折れてしまいます。 矢田氏はこの相反する性質を、 高次元で両立させた身体 を目指しています。 つまり、 強いのにしなやか しなるのに折れない 力んでも詰まらない 緊張しても滑らかに動く という矛盾の統合です

 
 
 

コメント


B-BOXERロゴ

Copyright2023 B-BOXER takatsuki

bottom of page