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マフェトン理論から今へ〜前半

  • 執筆者の写真: Toshihiro Yamanaka
    Toshihiro Yamanaka
  • 5月4日
  • 読了時間: 2分

こんにちは、B-BOXERです!

今日は、私がトライアスロンに打ち込んでいたころに出会った「マフェトン理論」について、今あらためて考えてみたいと思います。


マフェトン理論が日本で初めて紹介されたのは、1998年2月のことでした。

当時の私たちアスリートにとっては、「低心拍で走る?」「糖質を控える?」という考え方は、正直なところ、とても新鮮であり、同時に戸惑いを感じるものでした。


【当時のマフェトン理論の印象】

マフェトン理論には、大きく2つの柱がありました。

① 栄養(特に低糖質・自然食品中心)を重視すること

② 有酸素代謝を高め、脂肪燃焼を促進すること


今でこそ当たり前になりつつあるこの2つのポイントですが、1998年当時はまだ、科学的な裏付けも十分とは言えず、半信半疑で取り組む人が多かったと記憶しています。

トライアスロンやマラソン界でも、**「とにかく糖質(エネルギー源)を多く摂って、全力で走る」**というスタイルが主流でしたから、マフェトン博士の提案はまさに革命的だったのです。


【現在の状況】

そして時代は進み、2020年代になりました。

今では、マフェトン博士が提唱した①の栄養に関する考え方は、「糖質疲労」という言葉とともに、より広く受け入れられるようになっています。

糖質ばかりに頼る食生活を続けると、血糖値の乱高下により慢性的な疲労感を招いたり、パフォーマンスの安定を妨げるということが、最新の研究でもわかってきました。

そのため、脂肪を上手にエネルギーとして使う体作り、つまりマフェトン博士の教えが、あらためて見直されているのです。


【B-BOXERとして思うこと】

トレーニングも栄養も、「ただ頑張る」だけではうまくいかないことを、私は身をもって学びました。

マフェトン理論は、身体に優しく、長く続けられる方法を教えてくれたのです。

走ること、泳ぐこと、漕ぐこと。それらを「生涯スポーツ」として楽しむために、心拍数を意識し、糖質に頼りすぎない食生活を送る。

この考え方は、これからも変わらず、大切にしていきたいと思っています。


つぎの後半で【エネルギー代謝の基本】を解説します 





 
 
 

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