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駆逐艦・雪風に学ぶ、私たちの身体の使命と日々のあり方(後編)

  • 執筆者の写真: Toshihiro Yamanaka
    Toshihiro Yamanaka
  • 6月27日
  • 読了時間: 2分

小さな存在が、果たすべき大きな役割

雪風は、小さな艦でした。

けれども、その一隻が担った任務は数知れず、時に戦艦を護り、時に補給を支え、時に退却を援護しました。

その一つひとつの任務がなければ、多くの艦隊運用は成立せず、戦況はもっと悪化していたかもしれません。

人間もまた、特別な存在にならなくてもいいのです。

誰かの代わりでなくていい。それぞれの立場や役割の中で、「自分にしかできない責任」を果たす——それこそが、人生における“使命”ではないでしょうか。


その使命をまっとうするには、身体という“艦”を健やかに保つことが不可欠です。


運命に耐える身体をつくる

雪風は、どれほどの困難や偶然にも、耐えられる艦でした。

それは単なる運ではなく、構造の強さ・整備の徹底・冷静な判断と対応力の積み重ねです。

私たち人間もまた、人生という長い航海の中で、思いがけない波風に出会います。

病気や怪我、心の不調、人間関係の嵐。

そうした時に、壊れてしまわないためにこそ、日頃から自分の身体と向き合い、整えることが大切なのです。

鍛えるより先に、整える。頑張るより先に、休む。

すべては、長く生き抜くための戦略です。


最後に

雪風は、最後まで海に浮かび続けました。

自らを誇ることなく、派手に称賛されることもなく、与えられた任務を淡々と果たし、無事に帰還した艦でした。

その姿はまるで、長年家族を支えてきた親のようにも、静かに地域を守る人のようにも感じられます。

身体も同じです。目立つ必要はありません。

ただ、自分が果たすべき日常を支えるために、しなやかに、丈夫に、生き延びていく。

それが、今の時代を生きる私たちにとっての、本当の“健康”なのではないでしょうか。



 
 
 

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