モビリティ・スタビリティ・ステイフネスが生み出す「機能する身体」
- Toshihiro Yamanaka
- 4 日前
- 読了時間: 3分
私たちの身体は「柔らかさ」と「強さ」のどちらか一方だけでは、真のパフォーマンスを発揮できません。きを支えるのは、**モビリティ(可動性)・スタビリティ(安定性)・ステイフネス(適度な剛性)**の三位一体です。この3つを理解し、整えることが、怪我を防ぎつつ、力強くしなやかな動作を可能にします。
モビリティ ― 動ける範囲を広げる力
モビリティは、関節の動く範囲を「力を発揮しながらコントロールできる」能力です。
たとえば股関節のモビリティが高い人は、深いスクワットでも腰や膝に負担をかけずに動けます。
反対にモビリティが不足すると、無理な代償動作が増え、腰痛や膝痛を引き起こす原因となります。
スタビリティ ― 崩れない支点をつくる力
スタビリティは、動作中の身体を支え、不要なブレを抑える力です。
パンチ動作を例にとると、体幹が安定しているからこそ、下半身から生まれた力を上半身に効率よく伝えられます。
スタビリティが弱いと、力は分散し、膝や腰を痛めやすくなります。
ステイフネス ― バネのように力を伝える性質
ステイフネスは、筋や腱の「バネ的な剛性」です。
ジャンプで着地した瞬間に腱が衝撃を吸収し、次の跳躍にエネルギーを返すのは、この性質のおかげです。
パンチでも「当たる瞬間に軸を固める」ことで、力を一点に集中できます。
剛性が弱すぎると力が抜け、強すぎるとリラックスできず怪我を招きます。
三者のバランスが生む「整えてから鍛える」
モビリティがある → 動ける範囲を確保
スタビリティがある → 動きの中で支点を維持
ステイフネスが適切 → 支点から効率的に力を伝達
この順序が整うことで、身体は「機能する身体」へと進化します。
B-BOXERのコンセプトである「整えてから鍛える」は、まさにこの三要素を段階的に引き出すアプローチです。
IMPROマシンストレッチやリアライン機器でモビリティを整える
ボクシングのフットワークや体幹トレでスタビリティを強化する
瞬発的なパンチやジャンプでステイフネスを鍛える
この流れを取り入れることで、しなやかさと強さを兼ね備えた動きが生まれ、日常生活からスポーツまで幅広く応用できます。
「柔らかく、安定し、力を伝える」―この3つが揃って初めて、人の身体は本来の性能を発揮します。
モビリティ・スタビリティ・ステイフネスを理解し、正しく整えることは、ただのトレーニングではなく “一生涯を支える身体づくり” につながるのです。
Boxing & Fitness B-BOXER 山中敏弘
ボクシング&フィットネス B-BOXER
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