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カロリーは意味なしです

  • 執筆者の写真: Toshihiro Yamanaka
    Toshihiro Yamanaka
  • 9月20日
  • 読了時間: 2分

「カロリー」とは何か。世の中で広く使われているこの言葉の裏には、実は奇妙な歴史があります。

食品のエネルギー量を測るために考え出されたのが ボンブカロリーメーター(爆発熱量計)。酸素を満たした金属容器の中で食品を燃やし、その熱量で水を温め、温度上昇から「何カロリーか」を割り出す方法です。

…しかし、冷静に考えればこれは全く意味不明です。

なぜなら、人間の体はストーブでもなければ焚き火でもありません。

食べ物を胃腸に入れて酸素を送り込み「完全燃焼」させているわけではないからです。


燃やした熱と代謝は別物

ボンブカロリーで測れば、食物繊維も燃えます。

しかし体内ではほとんど吸収されません。逆に腸内細菌が発酵させることで生まれる短鎖脂肪酸は、燃やしただけでは想定できない「利用可能エネルギー」となります。

つまり、爆発熱量計が示す数値と、人間が実際に取り込めるエネルギーは一致しないのです。


栄養学は「補正」をかけている

そこで栄養学では、燃焼値そのままではなく「アトウォーター係数」という補正を使います。

炭水化物・たんぱく質・脂質の1gあたりをそれぞれ4kcal、4kcal、9kcalとする計算式です。

要するに、「燃やした熱を測ったけれど人間の体では違うから、だいたいこのくらいにしておこう」という話。

科学的に見ればかなりの“ざっくり感”です。


ダイエットに必要なのは「燃焼値」ではない

ダイエットにとって必要なのは、爆発熱量計が示す「燃えやすさ」ではなく、

  • 実際に消化・吸収できるか

  • 脂肪に回るのか、筋肉や代謝に使われるのか

  • 体質やホルモン、腸内環境によってどう変わるのか

といった“人間側の反応”です。

爆発熱量計で「おにぎりを燃やしたら○kcalでした」と言われても、私たちの体の中で同じことが起こるわけではありません。


ボンブカロリーメーターは、食品を「燃料」として扱うには便利な道具かもしれません。

しかし、人間を焚き火と同じと見なす発想は、代謝や栄養の本質から見れば意味不明です。

私たちが向き合うべきは「どれだけ燃えるか」ではなく、「体がどう活かすか」。

これがダイエットにおける本当のカロリー理解であり、数字に縛られない健康的な生き方につながるのです。


Boxing & Fitness B-BOXER 山中敏弘


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