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ウェイトトレーニングは何のためにするのか?

  • 執筆者の写真: Toshihiro Yamanaka
    Toshihiro Yamanaka
  • 9月1日
  • 読了時間: 2分

流行する「筋肉至上主義」

ジムに行けば、ダンベルやバーベルを握る人で溢れています。

SNSでは「筋肉は最高の投資」と語られ、ウェイトトレーニングはまるで健康の万能薬のように扱われています。

しかし、ここで一度立ち止まりたいのです。ウェイトトレーニングは何のためにするのか?


鍛えた筋肉の「使い道」

ウェイトトレーニングは確かに筋肉を大きく、強くします。

見た目の変化も早く、達成感を得やすいのも事実です。

ただ、その筋肉は本当に「使える筋肉」でしょうか?重いバーベルを上げられても、階段を軽やかに上がれなければ意味がない。

分厚い胸板があっても、肩や腰を壊してしまえば日常生活で不便になる。

見せる筋肉と使える筋肉の間には、大きな隔たりがあるのです。


健康のため?それとも自己満足?

「筋肉をつければ代謝が上がる」というフレーズもよく耳にします。

ですが、過剰な筋肉は維持にエネルギーを奪い、栄養や休養が足りなければ逆に代謝が乱れるリスクもあります。

また、トレーニングを重ねるほど「もっと重い重量を」「もっと大きな筋肉を」と欲が膨らみ、本来の目的(健康や快適な暮らし)を見失う人も少なくありません。


本当に必要なトレーニングとは

もちろん、ウェイトトレーニングを全否定する必要はありません。

筋力の低下を防ぐことやリハビリには有効です。

しかし、それ以上に大切なのは、日常生活を楽にし、長く動ける身体を保つことではないでしょうか。

関節を守る動き、姿勢を整える習慣、歩く・しゃがむ・立ち上がるといった自然な動作を支える力。これらは必ずしも高重量のウェイトでは得られないものです。


ウェイトトレーニングは「筋肉をつけるための手段」であって「目的」ではありません。

では、私たちの目的は何か?それは、健康に生き、自由に動ける身体で人生を楽しむことです。

筋肉を鍛えることに意味があるのではなく、筋肉をどう使って生きるかに意味がある。

ウェイトを握る前に、ぜひその問いを自分に投げかけてみてください。


Boxing & Fitness B-BOXER 山中敏弘


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