体重移動が生み出す“本物のチカラ”
- Toshihiro Yamanaka
- 6月8日
- 読了時間: 2分
――ボクシングトレーナー・野木丈司氏の視点から
私たちBOXERが大切にしているのは、「小さなチカラで大きなチカラを発揮する」ための身体の使い方です。
単なる筋トレや反復練習だけでは得られない、身体本来の効率的なパワーの引き出し方を伝えたいと考えています。
この考え方は、プロボクシングの現場で何万人もの選手を見てきた野木丈司トレーナーの理論にも通じます。
野木氏は著書の中で、「パンチは筋肉だけで打つものではなく、“体重を運ぶこと”が何よりも大切」と繰り返し述べています。
筋力ではなく、“体重を拳に乗せる”技術
多くの方が「パンチは筋力が強い人の方が威力がある」と考えがちですが、実際にはそうではありません。
野木氏によれば、強いパンチの条件は「体幹を中心にした体重移動」と「正しい姿勢の維持」、そして「身体の連動性」です。
たとえば、ボクサーはパンチを打つ瞬間、足の踏み込みから腰の回転、肩の送り出しまでを“ひとつなぎ”で連動させています。
この一連の流れによって、全身の重さが拳に伝わり、結果として「小さな力でも大きなインパクト」を生み出すことができるのです。
総合格闘技との違い
また、ボクシングと総合格闘技(MMA)のパンチには大きな違いがあります。
MMAでは接近戦が多く、腕や肩の力で押し合うことが多いですが、ボクサーは遠い距離から体重移動で“乗せる”パンチを打つため、一撃の威力が違います。
たった一発のカウンターパンチでKOが生まれるのは、この“重心移動”の技術があるからこそです。
日常生活や健康づくりにも応用できる
この「体重移動で力を出す」感覚は、決してアスリートだけのものではありません。
日常の立ち座り、物を持ち上げる動作、歩く・走るといったあらゆる場面で活かすことができます。
無理なく、関節や筋肉を傷めずに効率よく力を発揮するためにも、体幹から体重を伝える――この感覚を磨くことが大切です。
BOXERでは、こうした理論を日々のトレーニングや指導に取り入れています。
「自分には筋力がない」「運動が苦手」と感じている方こそ、ぜひこの“体重移動”を意識した動きを体験してみてください。
小さな力が、大きな成果に変わる――そんな実感を必ず持っていただけるはずです。
Boxing & Fitness B-BOXER 山中敏弘
ボクシング&フィットネス B-BOXER
公式ホ-ムペ-ジ
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