マフェトン理論から今へ〜後半
- Toshihiro Yamanaka
- 5月5日
- 読了時間: 2分
【エネルギー代謝の基本】
私たちが運動するとき、身体は「ATP(アデノシン三リン酸)」という分子をエネルギー源として使っています。このATPを作り出すために、体内では大きく3つのシステムが動いています。
【1. 解糖系(Glycolysis)】
グルコース(糖)を分解して、ATPを作るシステムです。
酸素を使わずにエネルギーを素早く生み出します(無酸素)。
ただし、エネルギーの産生量は少なめ。
副産物として「乳酸」が出ます。
まとめ
速攻型、短時間(数秒〜数分)パワーを出す。
例:全力疾走、短距離スパート。
【2. クエン酸回路(TCAサイクル/Citric Acid Cycle)】
グルコースや脂肪からできた「アセチルCoA」を材料に、エネルギーを作り出すシステムです。
酸素を使う有酸素的プロセスです。
ここでは大量の「NADH」や「FADH₂」というエネルギーを運ぶ分子が作られます。
まとめ
持久力型のエネルギー製造ライン。
酸素をしっかり使って、疲れにくいエネルギーを作る。
【3. 電子伝達系(Electron Transport Chain)】
クエン酸回路で作ったNADHやFADH₂を使い、ミトコンドリア内で大量のATPを生み出す最終工程です。
ここでも酸素が必要です(酸素が最終受け手になります)。
まとめ
最大量のATPを作る「超効率型」エネルギー工場。
持久的な運動には絶対に必要。
【マフェトン理論はどこに位置する?】
マフェトン理論は、ズバリこの3つの中で クエン酸回路と電子伝達系を最大限活用することを目指しています。
もっとわかりやすく言うと…
項目 | 内容 |
解糖系 | マフェトン理論ではあまり頼らない。糖質メインで早く疲れるから。 |
クエン酸回路 | ここを最大化して、脂肪からエネルギーを作る! |
電子伝達系 | ここも活性化して、たくさんのATPを作り続ける! |
つまり、
心拍数を抑えて(=有酸素領域を維持)
脂肪を中心に燃やして
長く、疲れにくく、走れる身体を作ろう!というのがマフェトン理論なのです。
Boxing & Fitness B-BOXER 山中敏弘
ボクシング&フィットネス B-BOXER
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