top of page
検索

イチローが示した“身体のOS”という発想――筋肉より先に整えるべきもの

  • 執筆者の写真: Toshihiro Yamanaka
    Toshihiro Yamanaka
  • 11月24日
  • 読了時間: 2分

イチローがウェイトトレーニングをやめた理由には、単なる感覚的な違和感を超えた、身体機能そのものに関わる深い問題がありました。

人間の体は筋肉だけで動いているわけではありません。

自分の体の位置を感じ取る「固有感覚」、骨盤や肩甲骨が滑らかに連動する「協調性」、そして瞬時に体が反応する「反射」。

これらは身体のOS、つまり動作の根幹を司る“ソフトウェア”のようなものです。


ところが、ウェイトトレーニングを重視しすぎると、このOSに負荷がかかりすぎてしまいます。

可動域が小さくなり、関節の滑りが悪くなり、反射の速度が落ち、余計な力みが体に染み付いてしまう。

イチローは増やした筋肉によって、まるで身体の設計図が狂ったかのように動きが重くなったと言います。

本来のバランスやしなりが損なわれ、OSがバグを起こしたような状態だったのです。


現代人がいくら筋トレをしても思ったように体が動かないのは、この順番の間違いによるものです。

筋肉を鍛える前に、まず骨格の配列や関節の動きを整え、神経の通り道をクリアにし、呼吸で内側のリズムを整える必要があります。

その上で初めて筋肉が“正しく使われる”。イチローが自分の感覚を信じて元の身体へ戻したように、整えることが先で、鍛えるのはその後なのです。

これはまさに、B-BOXERが掲げる「整えてから鍛える」思想と同じ道筋にあります。


Boxing & Fitness B-BOXER 山中敏弘


ボクシング&フィットネス B-BOXER


公式ホ-ムペ-ジ

詳細のご案内




 
 
 

最新記事

すべて表示
野生動物が持つ“波の動き”――力ではなく連動の美しさが強さを生む

トラやライオンの動きを見ると、そこには驚くほどの脱力としなやかさがあります。 一歩踏み出すときも、飛びかかる瞬間も、方向を変えるときでさえ、硬さや力みはほとんど存在しません。 身体の中心から波のようにエネルギーが伝わり、それが全身を流れていくことで無駄のない動きが生まれています。 この“波の動き”は、実は日本古来の武術にも共通しています。 剣の達人は腕の力ではなく、足裏から伝わった波を背骨が受け取

 
 
 
“整えてから鍛える”は科学である――順番を間違えると一生変わらない体になる

多くの人は「筋肉を増やせば体は良くなる」と信じています。 しかし、これは本質を見誤っています。 筋肉は体を動かすための出力装置にすぎず、その前に整えるべき「土台」が存在します。 骨の配列が乱れ、関節が正しい位置を外れ、神経の通りが悪く、呼吸が浅く、骨盤が傾いたままでは、どれだけ筋トレをしても筋肉は正しく働きません。 この状態でトレーニングをすると、お尻は使われず前ももだけがパンパンになり、腰痛や肩

 
 
 
強く、しなやかで、折れない──矢田修氏が追求する身体哲学

矢田氏が語る「幹づくり」の真髄は、単に“強い幹”を目指すことではありません。 幹が硬すぎれば、動きは鈍くなり、強い力を発揮しにくくなります。 しかし中が弱ければ、外からの負荷に耐えられず、すぐに折れてしまいます。 矢田氏はこの相反する性質を、 高次元で両立させた身体 を目指しています。 つまり、 強いのにしなやか しなるのに折れない 力んでも詰まらない 緊張しても滑らかに動く という矛盾の統合です

 
 
 

コメント


B-BOXERロゴ

Copyright2023 B-BOXER takatsuki

bottom of page