「旅」と「無」の交差点 日常の中の非日常を求めて
- Toshihiro Yamanaka
- 4月18日
- 読了時間: 2分
「旅とは何か」と問われたとき、私たちは思わず「旅行」と置き換えてしまいがちです。しかし、旅と旅行は似て非なるものだと、私は思います。
旅行が観光やリフレッシュを目的に計画的に進められるものであるならば、旅はもっと自由で、もっと深く、そしてもっと個人的な行為なのではないでしょうか。
旅には、必ずしも明確な目的があるわけではありません。
むしろ「なんとなく行ってみたかった」「あの空気に触れてみたかった」といった、理由にならない衝動こそが旅の出発点になることがあります。
そして、いざ一歩を踏み出すと、不思議と時間や空間の感覚が変わり、日常からふっと切り離されるような感覚が訪れます。
見慣れた景色が変わり、人の声や風の音が異なって聞こえてくる――それこそが、旅の本質であり、魅力なのです。
私が運営するボクシング&フィットネススタジオ「B-BOXER」では、この“旅の感覚”を日常の中で味わっていただけるような空間づくりを心がけています。
私たちのスタジオに足を踏み入れた瞬間、日常の24時間の中にぽっかりと空いた“別次元”に誘われるような、そんな「異質な時間と空間」を感じていただけたらと願っています。
B-BOXERでの時間は、ただ体を動かすだけではありません。
そこには、頭を空っぽにし、「無」になれる瞬間があります。
日々の喧騒や、思考の渦から解き放たれ、自分自身の身体と感覚だけに集中するひととき。それはまさに、旅先でふと立ち止まり、目の前の風景と静かに向き合う瞬間に似ています。
旅は外へ向かう行為でありながら、実は内面へと深く潜っていくプロセスでもあります。
B-BOXERでの体験もまた、そんな“内なる旅”であってほしい。
自分の中の「知らなかった自分」や、「眠っていた感覚」と出会う場所。そんな場所でありたいと、私は思っています。
あなたの毎日の中に、小さな“旅”を。B-BOXERは、その出発点でありたいと願っています。
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